2017年8月23日水曜日

■『幽幻廃墟』、9月1日から発売

(8月31日、追記)
9月1日、三才ブックスより『幽幻廃墟』(写真:星野 藍)が発売されます。
黒海周辺の未承認国家から、中国や日本まで、実に十数か国のにおよぶ国々の
見たこともないような廃墟を収録しています。

帯付きの画像は↓



帯なしの画像↓

アルメニアの噴水跡です。
このカバー表紙関係の画像は、宣伝や批評などで自由に使っていただけると幸いです。



中身の例です。

アブハジアの廃墟。



アブハジアってなんだ?て感じでしょうが、
ジョージアのさきっぽが独立したんですが、
国際的に認められてない(未承認国家)という状況です。

ジョージアってアメリカじゃないのか?って感じでしょうが
ジョージアは、日本ではグルジアと言った方がまだ通じるでしょうね。。。
スターリンはここの出身のようです。

この地図でいうと、今のところナゴルノ=カラバフ、沿ドニエストルも未承認国家です。
ナヒチェバンは、アゼルバイジャンの飛び地で、自治共和国と、半独立国家のような
ものですが、未承認国家とか定義が異なるようです。

ウクライナの冷却塔(チェルノブイリ原子力発電所関連です)。
ウクライナは旧ソ連の構成国家のひとつ。
「ヨーロッパの穀倉」と言われていたところですが
原発事故の後始末を任されています。



ルーマニアのカジノの廃墟。絢爛豪華な建物で、マッシュルームの形の窓がとても美しいですね。

「ワンダーJAPAN」編集人としては、やっぱり見せる本、魅せる本にしたくて
著者と協議しつつ写真を選び、レイアウトしています。

本って、特に写真メインのものはどんだけ傾(かぶ)くかが大事ではないかと。

天下御免の傾奇者、前田利益(慶次)じゃないですが。

じゃないと、ワクワクするような本にならないと思うんですが、どうでしょう。





2017年7月31日月曜日

■テクノスケープ(ループ橋) その3

なかなかループ橋が出てこないのですが、小ネタを先に。

レインボーブリッジは人も自転車も通行できるのですが
とってもダルいことに、自転車は押して渡らなくてはいけない決まりです。
(エコな自転車をもっと便利に活用できるよう、早急に改善した方がいいのでは?)

自転車を漕いで渡らないようにするため、
こんな原始的な足かせ…というかタイヤかせをされてしまうのです。


途中に段差があり、安全のためなのでしょうが、
ローテク過ぎる気がします。

 ループ橋の近くには、災害に備えて可動式の防潮設備が道路の中央を走るため
防潮堤を階段で乗り越えて横断歩道を渡る箇所がありました。


海の近くでは珍しくないのかもしれませんが、
左側に回り込まないで、ちゃんと渡るのかな。

さて、いよいよ肝心のループ橋。一般道とゆりかもめの軌道が寄り添っていきます。
首都高は既に十分な高度があるため、ループして高度を上げません。




なんとなく回ってますよね。



そして、これが地上から見た全貌です。


周辺の企業やマンションからだと、上から丸く見えるはずなんですが
地上からはこんな感じになります。
上から撮影させていただけないかな。

地上からでも十分素敵ですね。
ただ、ループ橋が海上にあるというのが、この画像だとわかりづらい。
近づくと全体がはいらない。
でも超広角では、形が歪んでしまってあるがままを伝えられない。




フォトショップで合成してみたけど、あまりよくないので半分ずつ載せます。


カーブがきれい。

一般道とゆりかもめがループしながら同じ高さになり、
ゆりかもめの軌道を一般道が挟む形でお台場へ進み、
その上を首都高が駆け抜けていくのがレインボーブリッジなんです。



おまけ。
ヨコソーレインボータワー。


おまけ。


おまけ。
螺旋階段。


2017年6月22日木曜日

■テクノスケープ(ループ橋) その2(続き)

この時は、新橋からゆりかもめに乗り(この辺はちょっとした高層ビル街)

水門などを横目にしつつ

まずは芝浦ふ頭駅で降りずに通過。

右にヨコソーレインボータワーが見えますね。
さらに、工場萌えしつつ、

ループ橋直前。一番上は首都高、その下が一般道とゆりかもめ。
首都高は高いところを走っているので、そのまま橋に連絡してます。
一般道やゆりかもめは高低差があるため、ループしながら高度を上げていきます。


ループに突入!ちょっと順番が適当かもしれないけど。
ゆるかもめの軌道の外側を一般道が走っています。



鉄格子の中を走行する時のなんともいえない心地よさ。

橋を超えると急降下していきます。

双子のタワーマンション(ちょっと変わったデザイン)を横目に

台場駅で引き返して、再度ループ橋へ。
順番は適当です。イメージで。

で、芝浦ふ頭駅で降りて、徒歩で今度は地上から撮影開始(またつづく)。

2017年6月8日木曜日

■テクノスケープ(ループ橋) その1

ラジオライフという雑誌で、連載「死ぬまでに見たい日本のテクノスケープ」が始まって、2017年8月号で20回目。

ラジオライフとワンダーJAPANのコラボというスタイルで
毎月2ページですが、自由にやらせてもらってます。感謝。

テクノロジーの発達によって生みだされた
昔はなかった光景…がテーマ。

江戸時代に比べたら、あらゆるものがテクノスケープになってしまうのですが
そこら辺はさじ加減ひとつでなんとでも。

大好きなゆりかもめに乗って2〜3日撮影すれば、
1冊本が作れてしまいます(売れるかどうかは別として)。

だって、こんなビックリな光景が沿線周辺にはいくつもあるのですから。
このまっすぐにのびた巨大な橋脚の楽しさ。


ここはレインボーブリッジ周辺。
ゆりかもめの軌道と、一般道と、首都高が入り乱れる素敵な場所です。
箱崎のジャンクションに匹敵するほどスペクタクルな光景に遭遇します。


錯綜する構造物。
どうして、もっと観光名所として内外にアピールしないのかな。
言葉が通じなくても、問題なし。


何時間でもボーッと眺めていられる。

2017年5月30日火曜日

■神戸新開地

「ワンダーJAPAN」「廃線跡の記録」「産業遺産の記録」と
実にお世話になり、非常に長い付き合いのある関西の

NPO法人 J-heritage (ジェイヘリテージ)


通常なら立入禁止の軍艦島や池島の非公開エリアの視察ツアーに
誘ってくださるなど、貴重な経験をあたえて下さってめちゃくちゃ感謝してるのですが
年末年始を関西で過ごすことになり、代表の前畑洋平さんと飲み会を開催。

その前に、せっかくだからと、神戸新開地周辺のワンダースポットを
駆け足で案内してもらいました。

古いビル、大仏、回転橋、新幹線0系、未成トンネル、廃屋など
どれもとても興味深いものだったんですが、
中でもなんともいえない雰囲気の、いい感じの港を紹介してもらいました。


曲面がいい風合いの古い建物。


こちらが港です。


キラキラしたコンビナートではなく、地味にいい感じです。


よく見ると、潜水艦がいるんです、ここ。


冬の夕暮れで、日が陰るのも早い早い。でも、なんだろ、
時が止まったような、そんな雰囲気がそこらじゅうに漂っています。


顔グロのネコ。


夕日を浴びるクレーン類も、どこか優しい感じ。

例えば知り合いが地元に来たら、これほどいい感じのスポットを
自分でもアテンドできるものだろうと自問自答するほどに
素敵なスポットを案内してくださった前畑さんに感謝!

会社周辺のワンダースポットはかなり押さえていますが
いま住んでいる埼玉県某市に関しては、リサーチが足りないんじゃなかろうかと。

これじゃいかんと、痛感したんですよね。
1年の半分が過ぎた今になって、どうかというと…。
どうかというと…。


2017年5月27日土曜日

■緊急告知

『池島全景 離島の《異空間》』発売記念トークイベントが
6月1日(木)19時〜(約90分)紀伊國屋書店新宿本店で開催します。

予約は電話か、書店でのみ受付だそうです。


その日、ぼくは健康診断で朝食抜き。
それは全然苦ではないけれど、
バリウムを一気に飲んで(これも粉っぽいけどなんとかなる)、
その後、発泡剤を飲みお腹がパンパンに。

その状態でゲップを絶対に我慢しながら、宇宙飛行士の訓練のごとく
さまざまな角度に動くベッドの上で体をあっち向けろ、こっち向いてなど
指示をされグッタリ。

その後今度は、バリウムを排出するために下剤を飲み、
大量の水をガブガブ飲んでトイレへ…。
そんなゲッソリな感じでも、担当編集として会場に出向きます。

小島さんに会うのは久しぶりだな。

2017年5月14日日曜日

■近況

2013年9月頃、いろいろあって古巣の月刊誌のラジオライフ編集部に呼び戻されました。
10月25日発売のラジオライフ2013年12月号から現在まで、編集に携わっています。

ラジオライフの中では、20回ほど連載している
「死ぬまでに見たい日本のテクノスケープ」
ラジオライフ&ワンダーJAPANコラボ企画があります。

革新的なテクノロジーによって生み出された
イカした光景やカッコイイ最先端実験装置などを紹介しています。

例えば、加速器。つくばにあります。

KEK | 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構




例えば、ループ橋とかね。



これをまとめて本にするか、ワンダーJAPAN21が出せるなら、特集として出せないか。

月刊誌、付録(隔月ペース)、ラジオライフ関連ムックを作りつつ
合間にやはりラジオライフ系の『ヤバすぎ裏グッズ』『激裏情報激ペディア』や
ワンダーJAPAN系の『バイコヌール宇宙基地の廃墟』『池島全景』などを出しつつ
また、7月に世界のワンダーな廃墟本を2冊準備しつつ…モンモンと考えている、
そんな感じです。

入社当時の話に戻ると、年齢制限27才の三才ブックス編集職募集に、
1996年かな、当時32才でヌケヌケと応募。
全然問題なく、入社できました。
(現在、就職活動中で、年齢制限を見て諦めてる方、向こうはこんなとこでも
「やる気」をチェックしてるのかもしれないですよ!)

てことで、ウィキペディアで誰か編集してくれたら。自分でやるか。
ワンダーJAPAN編集長をクリックすると、
1910年10月28日生まれの同姓同名のスキージャンプノルディック複合アルペンスキー選手の方になってるからです。
…てことは、107歳かな。

おもしろいのでそのままにしてます。

三才ブックス入社後、ラジオライフ編集部2年半→(実質)書籍編集部立ち上げ→
主にサブカルとか、裏ワザとか、ハッキング関連のマンガ・書籍・ムックを
たくさん作った気がします。

たくさん作って痛感したのは、書き下ろしとか
書籍化できずに埋もれてるものばかり探すのはキツい、
三才ブックスは書籍化できる元になるものが少ないということ。

(つづく)

Bloggerを始めた時に載せた画像、もう一度載しよ。
背景に使おうとしたけど、やっぱり白い方がいいと思って変えてしまったやつです。

愛媛の別子銅山に行くと会えます。










2017年5月8日月曜日

ブログ引っ越し&再始動&『池島全景』宣伝

過去のブログ(ココログ)はこちら。

ワンダーJAPAN編集長のブログ


容量無制限に惹かれ、ブログを引っ越しました。

異動した今の部署では時間が全然取れず、ブログは長い間休んでいて、
もっぱらTwitterでちょこちょこと書いていました。

相変わらず時間は全然ないものの、それでもワンダースポットへは出かけているので、
画像はたまりにたまっています。

ちょっとずつでも紹介していけたら。

でも、その前に宣伝を。
三才ブックスのロングセラーヒット『軍艦島全景』の続編とも言うべき
最近非常に注目を集めている、九州最後の炭鉱の島、
池島の全貌を紹介した本を出しました。

リンク先に中身のサンプルが置いてあります。

絶海の孤島でありながら、どちらも炭鉱で繁栄。最盛期には数千人の人口を
擁していながら、閉山後は軍艦島は無人に、池島は150人ほどに激減。
数奇な運命を辿った島の歴史、独特な炭鉱の仕組みが
数多くの美しい写真で解説されています。

三才ブックス/ワンダーJAPAN編の書籍をまとめて紹介します。

『池島全景 離島の『異空間》』(黒沢永紀 著)
黒沢さんは、オープロジェクトのメンバー。
炭鉱の仕組みがおもしろいほどよくわかり、
軍艦島と池島の両方をぜひ見ていただけるといいかもしれません。
















『軍艦島全景』(オープロジェクト 著)
わずか全長500mの島に、数千人が住んでいた軍艦島の、全施設を解説。







『軍艦島超景』(柿田清英)…台風で島全体が高波をかぶった奇跡の光景は必見!
海中に眠る遺構まで撮影しています。


 『バイコヌール宇宙基地の廃墟』(Ralph Mirebs)
バイコヌール宇宙基地の片隅で眠る、旧ソ連版スペースシャトル
「ブラン」の貴重な姿です。




池島は、自分も何度か行ったので、少し写真を。